本格エビチリ

あむぷん

2011年07月18日 13:06

まいど



今回は旬のトマトを使ったエビチリのご紹介です。
本格なんて大仰で主観的な形容詞を使って恐縮ですが、そもそも私はエビチリが好きではありませんでした。その理由は.....

・エビ自体が全く美味しくない
・チリソースが美味しくない
 →ゴテゴテと下品な旨み
 →ベタ甘くてピリ辛。
⇒要するにガキの味。

逆に言えば、これらの点を払拭すれば美味しいのではないか?と考えたわけで。
つまり、
・化学調味料を使わず
・砂糖を控えめにし(結局、殆ど使いませんでした)
・エビは良いものを使い、下処理をとことん。
・旬のトマトを使って余り手を加えず。(くどい甘さは、ケチャップや手を加えられたレトルトから来るものかもしれないから)

を実践してみました。

結果は......すげーうんまい。手前味噌ですが、店で出てくるエビチリなんてメじゃねー。
トマトが瑞々しくてすっきりとした味のチリソースに少しの辛みと爽やかな酸味、に凝縮されたエビの旨みが.....

【作り方】
1・エビは殻を剥き(殻は捨てないで)、背ワタを取り塩と日本酒、片栗粉で揉んでしばらく漬けて汚れを落とします。
2・エビを洗い、徹底的に水分を拭き取り再度塩と片栗粉で衣をつけます。
3・適当な油にエビの殻を入れ、エビ油(蝦油)を作ります。しばらく揚げて殻を取り出し、下処理をした海老を軽ーく赤くなるくらいまで炒めます。(完全に火を通す必要はありません)

4・海老を一旦取り出し、揚げ油の量を調整し生姜、にんにくのみじんぎり、豆板醤を入れて香りを移します。
5・トマトのみじん切りを投入し、ネギを入れさっと炊いて塩とブラックペッパー、砂糖で味を調整し、水溶き片栗粉でとろみをつけ海老を入れ、レモン果汁と和えて完成です。


【材料】(一人分)
トマト(中):1個半
海老(中):5,6尾
小ネギ:1/4~1/2
にんにく、生姜、豆板醤:適量
日本酒、片栗粉、塩、ブラックペッパー:適量
砂糖:ごく少量
レモン:適量


【鉄則】
・海老の下処理は必須です。おそらく、汚れ具合にびっくりされると思います。私は大正海老(一尾50円)を使いましたが、ブラックタイガーでもそんなに違いはでないのではないかと。それよりも下処理が味を決めます。

・砂糖はごく控えめに。トマトの酸味はモノによって違うので、相殺できるように味見しながら調整して下さい。

・めんどくさいですが、是非蝦油を作ってそれでトマトを炒めて頂きたいと思います。香ばしさが加わって美味しいので.....

・あ、間違っても海老に衣を付けないで直接ソースに入れたり、揚げないなんて愚行はなさらないで下さい。



さてさて、チリソースがこんなに美味しいものなら他の色んな料理にも使ってみたくなってきました。
普通に鶏のから揚げにかけても美味しそうだし、少し臭みとクセがあるレバーや獣肉にかけても良さそうだ....うむ楽しみ。

それにしても、こんな簡単に作れるものを何故ケチャップ使ったり出来あいのクソ不味いソースを使ったりさせられてる(使わなきゃ作れないと思わされてる)んでしょうか.....

ああ、CookDoの罪の深きことよ。あれは中華を金かけて不味く作る調味料です。早く日本の食卓から駆逐されてしまえ。



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